「Celebrate!TokyoDisneyland」が切り開いたディズニーの映像技術の未来
先日、いよいよ始まった新ナイトタイムスぺクタキュラー「Celebrate!TokyoDisneyland」を見てきました。
MAIHAMA_Origin撮影
自分自身、期待はとても大きかったのですが、その期待を優に超えてくるものになっていました。
従来、ディズニーのプロジェクションマッピングというのは、簡単に言ってしまえば、ディズニー映画の名シーンや総集編を映し出したようなものでした。
©Disney
しかし、今回は「東京ディズニーランド」のアトラクションが主役です。
今まで見たことがない全く新しい映像が「東京ディズニーランド」のシンデレラ城に映し出される「東京ディズニーランド」のショーになっていました。
この「Celebrate!TokyoDisneyland」という全く新しいエンターテインメントは、今後のディズニーパークにおいての映像技術にどのような影響を与えるのでしょうか。
ディズニーが目指す映像技術の到達点とは?
ディズニーは映像技術について常に研究をしてきました。アニメーションからパークの技術に至るまで...。
今回軸に置く「プロジェクションマッピング」というのも、ディズニーが最初に使用しました。
そして今、ディズニーパークでは、エンターテインメントからショーに至るまで「3Dプロジェクションマッピング」を使っています。
ディズニーでは、この「3Dプロジェクションマッピング」の技術を「DynamicEnvironment」と呼ぶそうです。
「DynamicEnvironment」は、パークを作り上げるうえで使われるシミュレーションルーム「DISH」もその一例です。
ディズニーはこの「DynamicEnvironment」を使って完全なバーチャル空間を作り上げようとしているのです。
↓「DynamicEnvironment」を利用したバーチャル空間の一例
今もその技術は進化し続け、上海ディズニーランドの「パイレーツオブカリビアン・バトルフォーザサンケントレジャー」や、2019年オープン予定の「ミッキーとミニーのランナウェイレールウェイ」では「2.5D」と呼ばれる新技術が使われるなど、ディズニーの完全なバーチャル空間を作り上げるための研究は今も続いています。
©Disney
「Celebrate!TokyoDisneyland」と「DynamicEnvironment」
「Celebrate!TokyoDisneyland」というショーは、この「DynamicEnvironment」のエンターテインメントの面とアトラクションの面のハイブリットだと思っています。
アトラクションの迫力ある映像がシンデレラ城に映し出され、レーザーやサーチライト、噴水や電飾は連動し、その空間はまさにそのアトラクションと化します。
MAIHAMA_Origin撮影
今まで、ショーで「DyanamicEnvironment」を使用しても、それはショーであり、アトラクションのようなバーチャル空間にはなり得ませんでした。しかし、「Celebrate!TokyoDisneyland」は、迫力ある空間演出と進歩した映像技術により、バーチャル空間を生み出すのです。
35周年の夏。新たに一つの「アトラクション」が誕生したといっても過言ではありません。
今後の東京ディズニーリゾートの開発でも、これらの映像技術は多く使われるでしょう。ディズニーが生み出すバーチャル空間のこれからに期待です。
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